|
|
|
|
Update:2-22-2001 |
-はじめに- 西暦2000年は私たち社団法人遠野青年会議所にとって創立30周年という大きな節目の年となりました。「再考築」のスローガンのもとこれまでの遠野青年会議所の歴史を振り返り、時代の先駆者として駆け抜けてきた歴代理事長をはじめ会員の勇気と情熱の軌跡を確認し、改めてその功績に敬服した次第です。 -21世紀の幕開け- 私たちが子供の頃、「21世紀」はまさに明るい未来の代名詞でした。そこには経済成長を成し遂げた日本が物質的な豊かさを享受し、誰もが安全で楽しい社会の到来を思い描いていたものです。しかし今まさに21世紀の幕が開けられ、経済至上主義で突き進んできた物質文化の負の遺産とも言える地球環境の破壊や精神文化の荒廃を目の当たりにして、私達日本人は努力や苦労の先に何も見えないという空虚な閉塞社会をつくりだしてしまったばかりでなく、心の中にある日本人としての誇りや自信までも失ってしまったのではないでしょうか。 -自立と創造の世紀- 新しい世紀の始まりに向け、とかく劇的な変革が望まれる風潮がありますが、21世紀は社会の変革に期待するのではなく一人ひとりが自己の責任において意思決定し、それぞれが多様な生活や環境を自らが創造する時代、すなわち「自立と創造の世紀」が始まると考えられます。この新しい社会においては今までより一層、個性を尊重する心や創造性豊かな感性とともに、地域の文化や歴史、地球環境を大切にする社会性を持った人材の育成が重要であり、新しい時代の先駆者となる事でしょう。 -「たのもしい人間づくり」の提唱- 「また17歳の少年による・・・」という言葉で報道されている青少年犯罪が大きくクローズアップされています。抜本的な教育改革や法規制の見直しが進められていますが、学校や法律では問題の根幹は何も解決されない事に誰もが気づいているはずです。子供たちの問題は大人みんなの責任であり、教育の問題は地域の市民一人ひとりの責任であることを先ずは私たちが認識しなければなりません。家庭と地域、教育が連携し、個性豊かな創造的で社会性の大切さを認識した子どもたちを育む運動を通して私たち青年自身が新しい時代を生きる力、たのもしさを身に付けなければならないと考えます。 「自己を確立せねばならない。自分に厳しく、相手にはやさしく、という自己を」 「人間はいつの時代にもたのもしい人格をもたなければならない。人間というのは男女とも、 この文章は、司馬遼太郎が小学校6年生向けの教科書で 「二十一世紀を生きる君たちへ」の中で書いたものですが、私たち青年が学ぶべき大切な事が感じ取れると思います。 -「地域づくり」への実践- 私たち遠野青年会議所はこれまで地域経済の活性化や観光・歴史資源の発掘など「オンリーワン」のまちづくりの思想のもと、さまざまな運動を続けてきました。そして、その実績が功を奏して市民一人ひとりに「遠野らしさ」なる思想が定着し、ともすると画一的になりがちな地方の小都市の中では際立った個性を発揮しているのではないかと感じています。しかし、あらゆる価値観が大きなうねりとなって変化している現在、このまま「遠野らしさ」の思想を頼りにしていては自ずと限界があります。 -最後に- 地球の重力から脱出した人工衛星がより遠くまで宇宙を飛びつづけるために惑星の引力を利用して推進力を得る方法をスイング・バイと言います。人工衛星はこのスイング・バイを何度も繰り返しながら限られたエネルギーでより遠くまで航海できるのだそうです。
|