3月例会レポート

 担当:「価値ある遠野」創造委員会

 場所:民宿りんどう

日時:3月15日(月)

 

今月の例会は岩手県立大学教授「米地 文夫」先生をお呼びして「トオノロジー」というテーマで「遠野物語を抜いた遠野の魅力」についてお話をしていただいた。

 はじめに米地先生は自身のお話からはじまり、「遠野」と言う地名は聞く人に夢を抱かせる名前で似たような名前に「高山」があり、それと並び、「早池峰」というひびきもすばらしく、この二つがそろうことでより遠野地方に神秘性を抱かせるのであるということで実際に遠野に来る人の多くが「遠野物語」を読まずにそのイメージを先行させてくるということでした。(実際の遠野物語はおどろおどろしい)

 しかdし、遠野の魅力は「遠野物語」だけではない。

 

・「自地域学(オラホロジー)」とはなにか

「自地域学」という名前は自分たちが作ったがこの名前はいまいち響きが悪いので「オフラホロジー」と言う名前を作った、この「オラホロジー」は岩手県であげている地元学とは距離を置いているそうで、行政でやっている地元学は行政の長が変わるとその活動方向が変わってしまうので、学問ではないという考えを先生はお持ちで、その事業活動の間だけではなく一人一人の中に息づき将来花を咲かせる「地元学」を先生はJCに望んでいるという事でした。

 

・私のトオノロジー

話は時々脱線し、先生が今日遠野に早めに着き伊能嘉矩の「遠野の川沿いには今でもハマナスが咲いているらしい」という話が本当か確かめに歩いたそうで、岩手には時々内陸部でもハマナスが咲いていると言うことでそれは昔大きな津波があったせいだという説もあるそうですが、先生の考えではこれこそ遠野が昔交通の要所であった証拠で、昔海岸沿いから荷物を運んできた牛馬が海岸沿いで食べたハマナスの種を内陸に運ぶ途中遠野で糞に混じって種が落ちたと言う説を唱えました。

 それを聞くと「なるほど」とうなずくばかりでやはり学問に基づいて地元学をやると違うなと感心させられるばかりでした。

 

 次に山形学に話は戻り、山形学とは

「地域を知る」

「地域を認識する」

「地域を創る」

からなっていて、特に「地域を認識する」ということはアイデンティティを確立することにつながり、ここで言うアイデンティティとは「その人の属性、自分らしさ、自分達らしさ」を表し、自地域学を通じて「自分らしさ(個人)」と「自分達らしさ(グループ)」を確立することになるとおっしゃっていました。

学校教育の目標はその人間が国家、地域の構成員の一人であることを認識させる教育が目標であるが、オラホロジーは自分達が生きてきた意味を確認する、地域のために何をやるべきなのか、自分の地域の中の役割を確立するというのが大きな違いであると言うことでした。

オラホロジーを学ぶ(探求)することによってできることは土地柄、その土地の個性に合わせた地域作りが期待できると大変遠野JCにとっては未来が開けるようなヒントを得たように感じました。

 

・一関育ちから見た遠野

話はまた、「私のトオノロジー」に戻り、一関から見た遠野と言うことで伊達藩から見た遠野と言う町は伊達藩と対立する南部藩にありながらなぜか対抗意識を持たせない、南部藩だけどどこかほかの南部藩とは違う町だというイメージがあり、一国一城制の中では例外的な立場でそこに藩ではないのに物語が成り立つなにかがある場所であるとおっしゃっていました。

 

・地理学徒から見た遠野

先生のお話によると遠野盆地は不思議な形をして居るそうで、普通の盆地は幾つか並んでいるが遠野は北上山地の中にひとつだけぽつんとある変わった盆地だそうで、それは北上山地の成り立ちに秘密があり、そこについて先生は座布団を使って説明してくださいました。さすがに専門の分野なので大変熱っぽくお話になっていました。

 その不思議な盆地の成り立ちのおかげで盛岡→遠野→大船渡という道が出来上がり、その大きな交通の要所にあるおかげで周りの地域と交流がありその結果色々な話が集まりそこから民話が成り立ち土台が出来上がったと先生は考えていました。

 

・トオノロジーに期待する

最後に地域学の話にもう一度もどって、「地域を学ぶということは、色々な側面から見ると言うこと」そこで先生が遠野JCに期待しているのは「若い目、新しい目で地域を見る」そして町としての魅力をもっと持ち上げ、道の行き交う遠野の再生、たとえば遠野は県内のほとんどの町から車で一時間と言う大変便利な位置にあることからコンベンション都市として名乗りを上げてはどうかという提案をしていただきました。

 そして、「遠野」という名前の持つイメージを大切にしてほしいと。




米地教授の略歴
http://www.iwate-pu.ac.jp/kikaku/research/poly/yonechi.html

担当講師の米地教授が参加している山形学の報告会
http://www.yugakukan.or.jp/tiiki/c_top33.html


米地教授とは関係ないですが、岩手県で行っている
地元学の例です。
岩手地元学
http://www.iwate21.net/oryza/oryza52/tokushuu1.htm
http://www.iwate21.net/oryza/oryza53/tokushuu1.htm





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