2004年度 (社)遠野青年会議所
理事長所信
第34代理事長 菊池 公明
はじめに
我々は今、劇的な技術革新により人類が未だ経験したことのないスピードで変化する世界にさらされています。それは、東北の一地方都市である我々の地域でも例外ではありません。価値観や生活様式が多元化してきているにもかかわらず、地域主権への変革が求められている今、社会のシステムがいろいろな部分でまだ旧来のまま、或いは硬直的で多様性がなく、地方であればあるほどその傾向は顕著に表れてきています。
遠野青年会議所は今年34年目に突入いたします。これまで歴代理事長を初めとする先輩諸兄のたゆまぬ努力により地域における青年会議所の役割が根付いてきている今、時代の流れを的確に感じ、青年経済人たる個々の感性を磨き、地域特有の判断基準を持って「明るい豊かな社会」を創造するために行動を起こしたいと思います。
「明るい豊かな社会(郷土)」創造
今、地域の枠組みが変わろうとしています。
我々の郷土においてもその影響は少なからず発生することが予想されるでしょう。特に
地方都市であるがゆえに民間産業の脆弱を補うべく地域の経済の一翼を担ってきた行政体が財政再建の名のもとにその影響力を抑えに向かう今、我々青年会議所は自力で何かを取り組む必要があると考えます。
「広域合併」とは行政のことばです。民間組織の活動範囲には制限はありません。幸い「志を同じうする者」の青年会議所は県内各地に存在し、皆、地元について熱く考え行動している仲間がいます。小さな環から情報を発信し相互理解のうえで広い意味での郷土を考えていくことが必要ではないでしょうか。
先輩諸兄が築き上げた遠野青年会議所33年間の看板を自在にまちづくりに役立てることにより、地域が自立し特色をもって輝けばそこに生きる個人や企業も強くなり輝き、その地域における小さな循環づくりが、混沌の時代に青年会議所が取り組む意義があると思います。
「ひとりひとりが自信をもって考える」ために
激変の時代、自分の判断基準がはたして正しいのか誰も自信をもって正解を出すことができません。
職場・家庭・JCとつねに我々は一瞬での判断を要求される場面が多数あり、その都度、大いに悩み自分の経験値の枠で判断していることでしょう。
しかし、我々にはそれを訓練する場が多数あります。青年会議所の行動要綱には「個人の修練」、「社会への奉仕」、「世界との友情」と会員でなければ一生経験することのない世界に触れることができます。働き盛りの貴重な40歳までの時間と大事な金銭をかけて活動している団体です。会員各位が積極的に自分の枠を取り払う努力を積み、個人が明確なものさし(判断基準)とビジョン(目標)を持つ事で、何かひとつでも職場や家庭に持ち帰ることができる環境の積極的な促進と、個人が意欲的に会議所を活用できる環境づくりを行いたいと考えます。
全国的な会員数減少は当LOMにおいても例外ではありません。しかし、青年会議所の魅力、会員の資質向上により個人の入会希望からその周りの人間から是非入会させたいという声があがるのではないでしょうか。
「大空と大地のなかで」
これまで信頼してきたシステムに陰りが見え始めた今、精神文化の面も問題視され次世代を担う子供達の教育にも積極的な参画が必要と考えます。学校での教育、家庭での教育、地域での教育とそれぞれの重要性を認識し我々が生まれ育った環境の素晴らしさを伝え、いつの日か地元を巣立っても山を川を大空を見て自分のふるさとを思い出すことが自然にできる仕組みが必要ではないでしょうか。また、その何も無いことが素晴らしいと思える環境の整備も必要です。四方を山に囲まれ自然豊な環境ですが川上の責任、山を健全に維持する大切さを継続的な事業として今年度も実践してまいります。
「むすびに」
本年度、遠野青年会議所では創立34年目にして岩手ブロック会長を輩出いたします。
近年の状況をみると輩出LOMとしての会員数はかなり少ない部類に属し、組織的にも困難が予想されますが、LOMあっての岩手ブロックという位置づけのもと、何事にも臆すことなく今年度が例年以上の盛り上がりで積極果敢に動こうではありませんか。
