(社)遠野青年会議所35代理事長 三浦芳昌
ちょっと無理して出かけてみよう きっと素敵な友がいる
ちょっと無理してやってみよう  きっと新しい自分が見つけられる
先ず出来ることから始めよう 肩の力を抜いて
しかしあくまでも青年らしく前向きに
さあ上着を脱いで袖をまくって汗をかこう
机の上で考えるのは似合わない。
(OBの言葉より)
【はじめに】
 私が(社)遠野青年会議所の門を叩いたのは忘れもしない1991年6月でした。メンバーを見れば親の年齢に近い先輩が多く「君が代」に、「JCソング」、何をやっている団体なのかも分からず24歳の若造には場違い以外の何物でもなかったことを今でも思い出します。当時は「あいつは大丈夫か?」、「すぐ辞めるんじゃないか?」そんな風に見られているのも自分なりに感じていました。しかし、青年会議所に入会しこれまで、多くの事を学び、多くの人と出会い、多くの体験や感動を味わうことが出来ました。 私は今年、(社)遠野青年会議所の理事長を務めさせていただきます。過去15年私なりに(社)遠野青年会議所を見続けて来ました。昨年は創立以来初めて岩手ブロック協議会会長に角田直樹君を輩出させることができ、小さなロムの大きな力を県内外に証明することが出来ました。しかし今の(社)遠野青年会議所は、「何か変だ」、「おかしい」、そんな声が聞こえるのは私だけではないと思います。過去、私が入会した時の(社)遠野青年会議所メンバーにはいつも「やる気」、「本気」、「強気」という熱い想いがありました。しかし、今は自分がやらなくても誰かがやってくれる、誰かがやってくれるから自分はやらなくてもいい、そんな考えのメンバーが増えてはいませんか?そんな考えを持っている限り「組織」が「自分」たちが決して変化することはありません。今年、(社)遠野青年会議所は創立35周年を迎えます。これを節目にこれまでの自分たちの姿をそして行動を反省し、新たな一歩を踏み出して行きましょう。今こそ変わるとき、いや変わらなければなりません。人間の35才と言えば社会的にもキーポイントとして一番充実している年齢です。この記念となる年に35周年事業を開催し、地域を始め県内に元気な(社)遠野青年会議所を発信していきたいと思います。青年会議所の目的は「明るい豊かな社会の創造」です。人はまちをつくり、まちは人を育てます。私たち一人ひとりも夢を持ち、その達成に向け一生懸命努力し、自己を高めることにより素晴らしいまちづくりが出来ると思います。35周年は地域に伝わる財産を活かした記念事業を展開し、またこれを機に長年にわたり交流を続けている、熊本ブロック(社)菊池青年会議所との合同事業の実施、広葉樹の森構想の継続とこれらの事業を地域に発信し今後の我々の方向性を見出す一年にしていきたいと考えます。そして今年度は釜石の地においては岩手ブロック会員大会、宮古の地においては東北青年フォーラム、そして、岩手ブロック協議会創立35周年と大きな事業が開催され私たち(社)遠野青年会議所の力が試される1年になると思います。今一度足元を見直し、新しい(社)遠野青年会議所のあるべきかたちを創造していきましょう。
【35周年記念事業に向けて】
 私は記念事業として「遠野物語」に着目していきたいと思います。私たちの住む遠野郷は柳田国男の「遠野物語」で紹介されているように民話伝承の里として全国に知られ、また豊かな自然と日本の原風景である懐かしい農山村のたたずまいを残しているところから「日本のふるさと」として全国から多くの観光客が訪れています。近年では、語り部やサイクリングといった従来からの観光メニューに加え、農耕や牧畜、伝承芸能など様々な山里暮らしが体験できるグリーンツーリズムへと変化を進めています。私たちの地域にはこのような素晴らしい財産が過去から現在へと引き継がれ、多くの人々の心に今も息づいています。しかし「遠野物語」という貴重な財産の中で生活している私たちはこの素晴らしい価値を見逃してはいませんか?35周年を機に新たな「遠野郷」の価値を提案し、また市民を巻き込み地域経済の活性化と今後の(社)遠野青年会議所の発展に繋げる記念事業とし新たな「遠野物語」を発信していきましょう。
【菊池JCとの新たな関係の構築】
 (社)菊池青年会議所との交流は1997年○第27代菅原和彦理事長時代からはじまり現在に至っています。京都会議、全国大会、またお互いの周年にも出席し、熊本、岩手と遠い距離ではありますが共に熱い友情と交流を深めて来ました。今後も強く影響しあい、刺激しあい、共に地域の「明るい豊かな社会」を目指す同志として、そしてこの友情を永遠の物にするため創立35周年を記念し合同での事業を創造していきたいと思います。
【広葉樹の森構想の継続】
 私たちのふるさと遠野郷には青く澄みきった空、広くゆったりした空間、降りそそぐ光、変化に富む緑の大地、無数の源流を集めて流れる川があります。ふるさと遠野郷はこの豊かな自然の中で永遠と人々の営みが繰り返され、多くの財産を生み出し今に伝えられています。私たち(社)遠野青年会議所はこのふるさとの環境を活かし、守り、次世代に引き継ぐことを目的に10年にわたり「広葉樹の森構想」事業を継続してきました。この事業は1993年に「森の恵み広葉樹のまちづくり事業」として誕生し「どんぐり農園」、「どんぐり文庫」、次世代を対象にした自然体験型サマーキャンプ「フロンティアスクール」、ブナやクリなど広葉樹の植樹などの活動を行ってきました。創立30周年には「どんぐりの森づくり2000」と題した記念事業行い、市民に広葉樹の大切さを提言してきました。しかし振り返えれば私たちは植え続けることだけに重きを置き、守ること、育むことをおろそかにしてはいなかったでしょうか。過去の事業を検証し、森林や広葉樹の果たす役割を再度学習し、次の世代に向け自然との共生、生物たちの命を育む広葉樹の大切さを考えていかなければならないのではないでしょうか。30周年記念誌の中に当時参加した子供の感想があります。「十年たったら自分たちが植えた木がどうなっているか見たい」この次世代を担う子供たちの想いを無駄にすることのないよう、今後もこの事業に取り組む必要があります。ただ植えるのではなく「育てる」「守る」という意味を考えていきましょう。
【みんなで取り組もう会員拡大】
 今年、遠野と宮守は合併し人口約33,000人の新たな「遠野郷」として誕生します。私たち(社)遠野青年会議所は今後もこのまちの若き防人としてリーダシップを取っていかなければなりません。皆さんはJCの価値や魅力は何だと考えますか?まずJCには、JCIクリード、三信条、綱領をはじめとする素晴らしい理念が有り、その志に基づいた活動の中にこそ「価値」があると思います。また、人と人とが利害なく直接ぶつかりあうことが出来る事、これがJCの「魅力」ではないでしょうか。会員拡大とは真の意味で組織の活性化のためにメンバー全員で行うべき重要な事である認識のもと、メンバー全員による候補者の情報収集とそれに伴いメンバー全員による会員拡大が必要であると思います。そして何よりメンバー全員がJCについて理解しそれを正確に伝えることも会員拡大の大事な手法でもあります。今年度は一人でも多くの人々との交流を重ねJCの「価値」と「魅力」を新たな遠野市民に伝えるという強い意志を持ちメンバー全員による会員拡大を行っていきましょう。
【おわりに】
 2005年度(社)遠野青年会議所理事長を務めるにあたり私の所信を述べさせていただきました。今年は22名のスタートです。私たち(社)遠野青年会議所は会員の減少そしてそれに伴う予算の減額と何を行うにも大変な状況にあるのが現実です。しかし、私は青年会議所という学び舎に身を投じたことでこれまで多くの人との出会いと交流、そして青年会議所でしか学べないセミナーをはじめ、組織運営や自己啓発トレーニング、高い理念を持った運動など多くの体験を通し貴重な財産を得ることができました。今後は長い時間をかけて培ったこの財産を生かしメンバー全員と共有することでピンチをチャンスに変えていく1年にしていきます。今年度は(社)遠野青年会議所創立35周年、岩手ブロック協議会創立35周年そして6年ぶりに岩手で開催される東北青年フォーラムin陸中宮古と大きな事業が開催されます。これらの事業を成功させる為にもメンバー一人ひとりの「力」が必要になります。さあ、「やればできる」を合言葉に「自信」と「誇り」を胸に持ち2005年度のスタートを切りましょう。最後に過去の歴史を振り返りこれまでお世話をいただいたOB諸先輩また関係各位に心から感謝を申し上げ理事長としてこれより1年、全力投球してまいります。
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