理事長所信
理事長所信
2007/1/1理事長所信
2007年度 社団法人 遠野青年会議所 理事長
豊田 純一郎
青年会議所を疑い、そして信じる
JC One or Eight
【JCを疑う】
青年会議所の目標は、「明るい豊かなまちづくり」となっています。この「明るい」、「豊かな」、「まちづくり」とはどのようなものでしょうか。(社)遠野青年会議所は今年で設立から37年、(社)日本青年会議所も56年経っています。その間に人々の価値観は大きく変化し、人によって、「明るい」も「豊かな」も「まちづくり」もまったく違う見方を持ってきました。
「青年会議所は単年度制であるので継続事業が難しい」、「現在はNPOを始めとして、様々なまちづくり団体がある」という声もよく聞きます。確かに青年会議所自体は他のまちづくり団体よりも歴史が長く、規模も世界的です。しかし、現状ではまちづくりに対しての働きに関して言えば、「明るい豊かなまちづくり」という、他の団体に比べてあまり明瞭ではない目的を掲げ、さらに単年度制の弊害で毎年担当者が変るためか、事業や事業に対する思いを次の担当者へ伝えることが難しく、本当にまちづくりに適した団体なのかという疑問が残ります。
ここ最近、青年会議所は全国的に会員を減少させています。(社)遠野青年会議所もその中の一つです。ここ数年続く全国的な不況のために、会員が会議所活動に参加しにくいとの側面もありますが、その活動が、皆が一緒に参加したいという魅力に欠けているのかもしれません。
【JCを信じる】
単年度制が青年会議所の弊害であると前段で述べましたが、単年度制のメリットも存在します。青年会議所は歴史も経験もあるので、様々な事柄に対しての優れた対応方法を有しています。毎年その役職が変ることでその経験則を学ぶことができ、青年会議所で学んだ手法は他の所でも活用ができます。
今年度、私が理事長を務めるにあたり、理事長として何ができるだろうかと考えましたが、まずは会員の皆様に、青年会議所とは自分にとって何かということを考えてもらいたいと思います。青年会議所とは、月に一回例会の案内をもらい、それに参加するという団体ではありません。そういった受身の姿勢では、おそらくここから得るものはほとんど無いでしょう。自分が何をしたいか考え、そのために青年会議所をどのように利用できるかを自分自身で考えてみてください。何をしたいかというのは、必ず人のためになるということでなくて結構です。仕事でもいいですし、自分の修練のためでも結構です。その中で青年会議所の価値を見出してみてください。まちづくりの解釈は様々だと思いますが、遠野に住む我々が自分自身の頭で考え、その考えに基づいて行う行動は全てまちづくりにつながると自分は考えます。
現在の(社)遠野青年会議所は状態がいいとは決して言えません。ですが、会員の皆様に組織の維持に力を注いで欲しいとは言いません。(社)遠野青年会議所は会員数も少なく、ここ数年は組織を運営するのに大きな力を注がなければならないほど、活動に苦労しています。しかし、視点を変えて考えてみると、まちづくりの団体としての存在価値を他の青年会議所より大きく問われているともいえます。そこであえて、青年会議所の維持のために何かするのではなく、青年会議所を使って何ができるかを追求してみてください。(社)遠野青年会議所がその力を取り戻すとすれば、今いる会員が青年会議所の底力を探り、その底力を再認識することから始まるでしょう。今年度、自分は理事長としてできる事をとことん追求してみます。会員の皆様に理事長としてこうして欲しいということがあるのなら、できる限りの事をします。皆様も利用できるものは全て使い切るつもりで青年会議所を使いこなし、「JCを信じる」部分を探ってみましょう。
【青少年育成への役割】
昨年、花巻、釜石と合同で、三地域の子供たちを対象とした、ジュニアチャレンジアカデミーを遠野で開催しました。(社)遠野青年会議所としては子供を対象としたこういった事業は久しぶりでしたが、諸先輩方が行ってきた事業を参考に、成功裏に終えることができました。このジュニアチャレンジアカデミーは、三地域の子供たちの交流を深めることを目的として開催したもので、今年は花巻、釜石両地域での開催を予定しています。こういった地域間の交流を図る事業は、各地で様々な活躍をする青年会議所という組織があってのもので、そのメリットを十分に活かせる事業です。是非、子供たちの成長を願い、青少年育成に関する事業を遂行していきたいと思います。
【公開討論会の開催】
今年は、参議院選挙、岩手県知事選挙、県議会議員選挙など、国政から県政まで、各種選挙が予定されています。以前、(社)遠野青年会議所では、現在のようにマニフェスト型選挙に対する公開討論会が各地で行われるのに先駆け、遠野市長選挙の公開討論会を開催しました。その頃に比べると、現在は公開討論会が各地で開催され、その効果も確実に現れ、公開討論会の意義を選ぶ側、選ばれる側の両方が深く理解しています。また、遠野青年会議所としても、昨年は岩手ブロック協議会の岩手の県政を検証する委員会へ委員長を輩出し、県民に対するアンケートの実施など、大きな成果を残しています。また、今年も引き続き、岩手ブロック協議会の政策系委員会担当副会長を遠野より輩出することとなりました。今年はこれまでの成果を遠野の皆様に見せる大きなチャンスといえます。選挙自体の規模が遠野だけで収まるものではないのですが、岩手ブロック協議会や近隣のロムと連携を取り、青年会議所の力を活かし、遠野市民の一人として政治を身近に考えていただく機会を作りたいと思います。
【おわりに】
今年度は、青年会議所の経験と力を見せることができる事業が多くできるだろうと自分は考えています。そのためには、(社)遠野青年会議所の会員自身が、これまで諸先輩方が積み上げてきた経験と、それを利用して何ができるかということを皆で理解する必要があります。(社)遠野青年会議所が今後どういった活動をするかを決めるのは、理事長の自分だけではなく、会員の皆様です。今年の活動の中で、自分は何ができるのか、自分にとって青年会議所とはどういう団体か、そして今後の青年会議所をどのようにすべきかを、自分の中で全てを疑い、そして全てを信じる中で、一年間考えてみましょう。
